【知っておきたいお肌の基本】お肌の構造:真皮
お肌の構造は、表皮、真皮、皮下組織の順に層を構成して成り立っています。
一番外層の部分を表皮といい、肌細胞のターンオーバーが活発に行われている層です。
こちらは、前回お話ししましたね。
その表皮の下には、真皮といわれる層があります。この真皮には、どんなものがあるのでしょうか。
お肌のもっと下層には、筋肉がありますね。
お顔も身体も同様ですが、この筋肉が動くことで身体を動かすことができたり、お顔では表情を作ったりすることができます。
いろいろに動くにも関わらず、お肌は洋服のようにたわむことなく、伸縮して身体の動きについていきます。
これは、お肌に伸縮性があるからです。
そのお肌の伸縮を司っているのが、真皮に存在する弾性繊維です。
弾性繊維は2種類で構成されています。
皆さんも聞いたことがある、コラーゲンとエラスチンという繊維です。
ちょうどネットのような構造をしており、お肌の弾力や伸縮を担っています。
コラーゲンとエラスチンのネットの隙間には、基質とよばれるゼリー状のもので埋められています。
この基質は、ヒアルロン酸などの保湿に優れた成分でできています。
その保湿基が水分を抱え込んでいるために、肌内部に水分を保留しておくことができるのです。お肌の潤いに非常に関係する部分ですね。
このように、お肌の弾力や水分量について、真皮は非常に重要な層だと言うことが分かりました。
これらの重要な弾性繊維や基質は、真皮内にある線維芽細胞から産生されます。
と言うことは、いつまでも若々しいお肌を保つためにはこの真皮層を、さらには線維芽細胞にも注目して、しっかりケアしていく必要があるということです。
次回は真皮のまたさらに下の層について、見ていきましょう。