【知っておきたいお肌の基本】お肌の構造:表皮

お肌のトラブルを知り、ケアしていくためには、まずはお肌の基礎知識をしっておく必要があります。

健康なお肌の基本構造やはたらきを知っておけば、自ずとみずからのスキンケアの目的が明確になるはずです。

というわけで、今回はお肌の構造から学んでいきましょう。

 

お肌は一見、薄い一枚の膜のイメージが強いですが、実はこの薄い皮膚でも、3層の構造をなして構成されています。

一番表面から、表皮、真皮、皮下組織の3層です。

それぞれの層の構造やはたらきは異なりますので、それぞれ分けてご説明していきましょう。まず始めに、表皮についてからです。

 

表皮は、お肌の中でも一番外層の部分です。

皮膚の厚さは、体の各部分にもよりますが、表皮と真皮を合わせても2ミリ程度

そのうち表皮は0.2ミリと言う非常に薄い層です。

その薄い層の中でも、さらに5層に分けられます。

 

一番深層の部分を基底層といい、ここから新しい肌細胞が生まれていきます。

また、この層にはシミの原因となるメラニンを産生するメラノサイトも存在します。

基底層では、常に新しい細胞が生まれていきます。

そうすると、古い細胞はどんどんと皮膚表面に押し出されていきます。

表皮の層で一番外層を角質層といい、ここまで到達すると、肌細胞はもう既に役目を終えて死んだ状態です。

ある程度その場に留まった後、として剥離していきます。

死んでしまった細胞、と聞くと、全く働きのないもののようなイメージがありますが、決してそうではありません。

落ち葉状に重なり合っている角質の隙間には、細胞間脂質があります。

この細胞間脂質は水分を含み、角質の隙間を埋めるように存在しています。

この細胞間脂質の抱える水分こそが、お肌のみずみずしさにつながります。

要するに、美肌は『死んだ細胞層をいかにケアするか』といったことでもあるのです。

 

少し話が外れましたが、この一連の肌細胞の一生のことをターンオーバーといいます。この肌細胞の誕生と衰退は常に行われ、通常20代で28週程度をかけて全ての細胞が入れ替わっていきます。

おおよそ28日後には、お肌は全く新しいものに生まれ変わる、というわけです。

お肌の老化の原因のひとつに、年齢を重ねることでこのターンオーバーの周期が遅くなっていくから、という説があります。

老化とターンオーバーの関係については、また別の機会にお話ししましょう。

 

 

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