【五臓と舌】舌の苔でわかるトラブル
だいぶブログ更新が空いてしまいました…(ごめんないさい。。)
なんだかあっという間に過ぎて行った、今年の夏。
皆さんはいかがお過ごしだったでしょうか?
梅雨が長く、夏日と言われる暑い日は、比較的少なかったように思います。
こうして9月に入ってからは、急に涼しい…。。
夏が好きな私にとっては、ちょっと残念でなりませんが。
また来年の夏を心待ちに、今年も残り数ヶ月。頑張っていきたいと思います。
さて、本題に戻りまして。
以前に連載しておりました、舌からわかる五臓の調子のお話を続けていきましょう。
前回は、舌の色についてでした。
今回は、舌の苔についてのお話です。
舌の苔は、口臭の原因と言われ、嫌われ者であります。
ですが、実際は五臓の調子を知ることのできる、重要なサインでもあったりします。
健康的な舌は、薄ピンク色に薄い白い苔があるのが正常。
それでは、異常サインのある苔はどのようなものなのでしょうか?
舌の苔の色を見てみよう
舌の苔が非常に厚い
舌の苔が厚い場合、それは胃腸のトラブルのサインです。
とくに水分が貯留していたり、食べ過ぎなどによる消化不良をおこしているような状態の場合によくみられます。
イメージとしては、豆腐のカスのような感じ。
こすったらポロポロと取れそうなくらいの舌の苔は、まさに異常です。
これだけ舌の苔が溜まっていたら、もちろん口臭も生じます。
舌の苔もそうですが、過食やお酒の飲み過ぎなどで、胃腸に負担がかかっている状態。
それはそれは、胃からニオってくるのは当たり前の話です。
舌の苔がほとんどない状態
舌の苔がなさすぎるのも、異常。
こちらは、体に異常な熱が溜まっている状態です。
体に水分不足のサインでもあり、風邪などを引いて熱がある場合にもみられます。
体力虚弱の人、イライラしやすい人、アレルギー体質の人にもみられます。
舌の苔が白い
舌の苔は通常白いものですが、極端に体が冷えている状態でも、白い苔はみられます。
その場合、舌自体の色も白っぽかったりすることが多いです。
エネルギー不足、栄養不足、血流不足、貧血気味などを疑います。
舌の苔が黄色い
舌の苔が黄色いケースは、よく見受けられます。
健康な人でも、自分の舌をよく観察していると、たまに苔が黄色くなっていることがあります。
(カレーを食べた後を除く)
苔が黄色っぽい場合、食べ過ぎを疑います。
昨晩の食事の内容を思い出して下さい。
食べ過ぎたり、飲み過ぎたりしていませんか?
黄色の舌苔は、胃に熱がある状態を表します。胃がオーバーヒートを起こしている状態ですね。
たくさん食べ過ぎていなくても、夜遅い食事も胃腸に負担をかけています。
これは自分の胃腸の調子を測る、ものさしとして使える所見です。
是非、飲み会のあった次の日、自分の舌を見て、胃腸の声を聞いてあげて下さい。
舌の苔が黒っぽい
舌の苔が黒い場合、これは体が重篤な状態にあることを示しています。
重い病気がある人などに比較的よく見られる舌です。
体力が極端に落ちている場合、体が非常に冷えていたりしたときなどに見られます。
舌の色、舌の苔を含め、両方『黒』という色が見受けられた場合には、緊急性を示すサインです。
内臓とつながる舌は情報の宝庫
私たちの体、特に内臓は、自分の体の一部でありながらも、自分でその調子を視覚的に見ることができません。
ですがこの舌診は、重要な臓器である胃腸の調子を目で見ることができる、唯一の診断方法です。
舌は胃腸と一続きに繋がっている、消化器官のひとつですからね。
誰でも簡単にできる舌診。
是非、歯磨きのときの習慣にして、自分の体のサインを感じ取ってあげて下さい。