【知っておきたいお肌の基本】お肌の構造:皮下組織
これまでに、表皮と真皮についてお話ししてきました。
このどちらも、若々しく健康なお肌をキープするために、重要な部分だということがお分りいただけたのではないでしょうか。
お肌にはあともうひとつ、皮下組織という部分が存在します。
今回は、その皮下組織についてお話ししていきましょう。
『皮下脂肪』という嫌な言葉をよく耳にするかと思いますが、皮下組織の大半は、この皮下脂肪でできています。
その脂肪の合間を、動脈や静脈が走行しています。
脂肪は、美容上とても嫌がられる存在のものですね。
ですが、脂肪にもきちんと役割があります。
体温を逃さないように保温をしたり、体を衝撃から守るクッションの役割を果たしたりします。
多くの女性は、ボディラインやフェイスラインを美しく見せるため、ダイエットなどでなるべく体に付いている脂肪を落とそうとしますが、お顔の脂肪はある程度付いていた方が張りがあり、若々しく見られます。
若い人にはお顔の脂肪は嫌われますが、年を重ねるとお顔に脂肪がない方は痩けたように見えてしまうため、お顔によく脂肪が付いた人を羨ましがる声をよく聞きます。
ただし、あまりにもお顔に脂肪がつきすぎてしまうと、今度はそれがたるみの原因となってしまうので、注意が必要です。
外国の人では、お顔だけシャープで体は大きい…というケースが見受けられますが、日本人の場合は、お顔も体も比例しているように思います。
顔だけ痩せる、ということはなかなか難しいです。
お顔をシャープにしたいのであれば、全身ダイエットをすることで、お顔も必然的に痩せてきます。
定期的な全身運動で、体もお顔も引き締めていきましょう。
皮下組織には、あまりお肌のコンディションそのものに関係するものがない、と思った方もいるのでは。
いえいえ、ここには重要な血管が走行しています。
血液は、私たちの体、細胞隅々に栄養を与える、大事な役割があります。
不要物を回収し、栄養を与える、重要なお仕事。
この仕事がきちんとできていないと、お肌の新しい細胞も、健康に生まれてくることができません。
血流がよい、ということは、健康を維持増進するのに、一番重要な基本の要素なのです。