【五臓とは?】脾

女性によく関係がある『脾』

 

脾は、脾臓に当てはまるかと思いきや、これは全く異なるもの。

脾臓は主に、免疫器官として存在する臓器ですが、東洋医学では、消化機能として考えられています。

 

脾は、栄養物を受け取る倉庫のようなもの。

食べ物の消化吸収に携わり、その栄養を全身に巡らせる働きがあります。

現代の考え方でいうと、小腸や膵臓などの消化吸収に関わる機能も、脾に含まれます。

 

また、脾臓は血液が血管から漏れないように制御する『固摂作用』という東洋医学独特の働きも兼ね備えています。

内出血しやすい人、鼻血が出やすい人、女性だと不正出血や生理の乱れがある人は、脾が弱っている証拠です。

 

脾の状態は、唇や四肢、筋肉に現れます。

 

感情では、考えることが脾とリンクします。

脾は、甘いものともリンクします。

頭を使うと甘いものが食べたくなるのは、そういうこと。

 

考えすぎると脾を傷めて、憂鬱になります。

考えすぎてネガティブになっている時、生理が不調だったりしませんか?

それは、脾の調子が悪い証拠です。

 



f:id:Brico204:20190410143756j:plain

 

【spa Bricoができるまで】Bricoって、どんな意味?

ちょっと息抜きに、『spa Bricoができるまで』というテーマで、個人的なブログも書いていこうかと思います。

うんちくばっかりだと、私も疲れてしまうので…(爆)

 

今回はお客様によく尋ねられる、『Brico』ってどういう意味? というお話。

 

とある知人から、『ぶり子』と呼ばれるようになり、清澄白河へやってきたその後も、なぜか私は『ぶり子さん』と呼ばれるようになりました。

なんと、本名だと思っていた人もいるくらい!!

さすがにそんな名前の女の子はいないよね…(いや、キラキラネームの時代だから、可能性はゼロではない!?)

また、その言葉のイントネーションから、私が『ぶりっ子タイプ』だと想像している方もいて、私もびっくりだ。。

ぶりっ子とは真逆を行くタイプなので……(いやむしろ、多少ぶりっ子な性格が入っていた方が女の子らしかったのかもね、、笑)

 

本題に戻りまして、解答を申し上げますと、『Brico』はフランス語の『bricolage(ブリコラージュ』

)』から由来しております。

鍼灸学生の頃から、自分の店を持つことを夢見ておりました、、

その頃から、まだいつともわからない未来のお店の名前を決めていたんです(笑)

なんとなくwikipediaで遭遇した言葉、そこには『フランスの表現技法のひとつで、今あるものから、全く今までにない新しいものを創る』という意味だった。

『なんと素敵な言葉だろう、、』と思い、私はその時に『自分の店には、この名前をつけよう!』と、心に決めたんです。

 

治療としての鍼灸を学びつつも、その頃から『みんなと同じことをしていても、、』と思うような捻くれ者でした。

なので私がする鍼灸も、人とは異なる鍼灸がしたい、と密かに思っておりました。

要するに、現状ある鍼灸とは全く違うイメージのものがしたかった。。

 

『ただでさえ、人がとっつきにくいものなのに、何故ゆえに堅苦しい治療院らしいインテリアなのか?もっとカフェのように、古民家のようにくつろぎやすい空間で鍼灸をしたらどうなんだろうか、、』

鍼灸ってこんなにいいものなのに、どうしてもっとメジャーにならないんだろうか?ガチ治療っていうイメージがあるからでは?もっとリラクゼーション的な要素でもできるのに…。。じゃあ美容と絡めて、敷居を低くしてみてはどうだろうか?』

 

そんなこんなで、今あるものを寄せ集めて、ちょっとそんじょそこらとは異なる鍼灸にしたのが、spa Bricoなんです。

名前通りのお店になったのではないかと思います!



あと、最近勉強しだしたフランス語で『そういえばBricoの語源もフランス語だったよな…』と辞書を改めて引いてみたら、『DIY、日曜大工、器用仕事』という意味でも出てきた。

DIY

まさしくspa Bricoの店内も、DIYでできたお店です。

初代のBricoは全くもってのDIY、一昨年前の改装で業者さんをいれましたが、作った壁の左官は自分たちで行いました!(楽しかったです、左官!!珪藻土塗り!!)

 

言霊、とはこういうことかもしれませんね〜

20才そこそこで、なかなかいい言葉思いついたね〜!って、自分のことだけれども思います(笑)



以上、Bricoの由来…でした!

最近では美容鍼灸も普通になってしまったので、、また何かブリコラージュしないといけません〜



f:id:Brico204:20190405182807j:plain

初代ブリコ

 

f:id:Brico204:20190405182856j:plain

一昨年前に改装したブリコ

【五臓とは?】心

次に、心。

臓器でいうと、心臓が一番近いものに当てはまります。

 

心の働きは、全身の血の巡りを司り、循環を制御します。

この働きは、心臓のそれとほぼ同じイメージですね。

 

また、精神の働きも統括しています。

精神とは、感情や感覚、思考などをさします。

心が充実していると、精神も穏やかに安定した状態を保つことができます。

ですが、心が病むと動悸、不眠、胸苦しさ、不安感などが現れます。

 

心の状態は舌、血、脈に現れます。

特に舌でも舌の先の部分に痛みを感じたり、潰瘍ができたりします。

舌の色でも判断することができ、熱がこもると真っ赤になります。

味を感じにくくなったりもします。

 

心とリンクする感情は、喜びです。

喜びすぎると、心を痛めることになります。

喜ぶことは、感情としてポジティブなものですが、過度には体によくないようですね。

ほどほどが一番?

 

f:id:Brico204:20190405161556j:plain

 

 

brico204.hatenablog.com

brico204.hatenablog.com

 

 

【五臓とは?】肝

お顔の診断をご紹介させていただく前に、東洋医学の診断で大事な『五臓』のお話を先にさせていただきます。

東洋医学では、身体の生理機能を5つの臓腑が司っていると考えています。

その臓腑は

 

肝 心 脾 肺 腎

 

この5つです。

それぞれ、『臓』という字をつけると(肺以外)、実在する臓器ですね。

ですが、東洋医学でいうそれらは、実在の臓器と少し異なる考え方をします。

簡単にご紹介していきましょう。



まずひとつめに、『肝』

肝臓をイメージするかと思いますが、おおよそ似たようなかんじです。

 

肝は、気血の巡りを調節します。東洋医学では、気と血が巡ることで生理機能が正常に保たれます。この気血が不足したり、滞ったりすると疾患が生じるとされています。

肝は、この気血を正常に巡らせるのを『助ける』はたらきがあります。

 

また、肝は血の貯蔵を調節をし、外からの老廃物の分解や排泄を司ります。このあたりは通常の肝臓のはたらきと同じですが、この老廃物には『ストレス』も含まれます。その点、東洋医学らしい考え方ですね。

 

肝は、関節、靭帯、爪、眼と繋がっています。肝が不調のとき、それらも不調をきたすことが多いです。

 

怒りすぎると、肝を痛めます。感情が臓器へダメージを与えるなんて不思議な感じですが、イライラすると肝が病みます。生理前にイライラするのは、血の調整をする肝に負担がかかったり、調整自体がうまくいっていないから。そう考えると、イメージしやすいのではないでしょうか。

 

肝は、ストレス社会で戦う現代人が、比較的傷めやすい臓腑です。

それから、春は肝に注意。

ほら、目が痒くなる人、多いでしょう。

そうして診るのが、東洋医学で診る身体の症状なんです。

 

f:id:Brico204:20190405134903j:plain

 

 

brico204.hatenablog.com

 

数字で診ない、東洋医学

以前に比べると、東洋医学はずいぶんと日常生活に浸透してきた気がします。

それだけ、自分自身の身体を気遣い、健康志向の人が増えてきたからでしょう。

また、西洋医学への疑問を抱く人も少なくないのではないでしょうか。

数値で診る西洋医学ですが、数値では何も異常がない。でも辛い…。。

医者に行くのはその辛さを解消したいからであって、『異常ありません』という言葉が欲しいわけではない。

そうして、ちょっと不思議にも思える『東洋医学』に興味を示すようになった、という声もよく聞きます。

また、病気も初めはとっても小さなもの(こと)。

そのうちにケアをしてしまえば、事は大きくならない。

今後の自身の健康を維持増進するために、『未病を治する』東洋医学でセルフケアをするようになった、なんていう声も聞きますね。

東洋医学はご存知の通り、自身の自然治癒力を使ったセルフケアです。

もともと、自分の体の中には、病気を治すドクターがいるんです。

そのドクターにしっかり働いてもらう手段が、東洋医学のいろいろだったりするんですね。

 

東洋医学は、自分の身体の変化で診断します。

それもちょっとした変化なので、自分の身体の小さなサインを見落とさないように、自分の身体の敏感になっておくことが、何よりも大事なこと。

診断の方法には、色々なものがあります。

専門家だと、問診や脈診(手首の動脈の拍動を触診する)や舌診などがもっともポピュラーです。

問診や脈診は経験を積まないと難しいですが、舌診は比較的みなさんにも取り入れやすい診断法です。

また私の場合は、仕事柄お客様のお顔をよく拝見します。(美容鍼灸やフェイシャルトリートメントをしますので。)

たくさんの方のお顔を拝見して来て思うのは、顔はいろいろなものを映し出しているものだと思います。

確かに顔には口があり、口は心の内を言葉で表現することができます。

ですが言葉がなくても、顔からはいろいろなものが読み取れる気がします。

その時の体調はもちろん、最近は性格なんかもなんとなく、、。

よく比喩的な表現で、『顔に書いてある』といいますが、これは本当かと。

 

私の感覚的な部分もあるので、それはなかなか言葉に表現しづらいのですが、一般的に東洋医学で言われている、お顔から分かる身体の不調のサインがいくつかあります。

たまにはそんなTipsも、今後ご紹介していきたいと思います。

 

 

f:id:Brico204:20190404143032j:plain



葛根湯が効く、そのタイミング

気温の上下が激しいこの春の気候…

前日と10度も違う…なんてこと、結構ありますよね。

お花見の時期だけれど、お日様がしっかり照っている日でないと、長時間外で過ごすには、若干寒かったりしますね…

 

そんな気温の変動が激しい最近、私もうっかり風邪を引いてしまいました…

 

というか、引いてしまったけれども、3日でリカバリーすることができました!

私はいつも、風邪は喉からきて、鼻水に移行し、咳が出る…という進行で、

完全に風邪が治りきるまでに1週間くらいかかってしまうのですが、今回は3日で完治しましたよ!

というのも、今回はかなり自分に養生しました…

今回はその養生法について、ご紹介したいと思います!

 

いつもはなぜか不思議な自意識過剰で『これは風邪ではない!病は気から!!』といって、栄養ドリンクでごまかして、認めずにいたのですが(笑)…結果最終的にしっかり風邪を引く…

なので最近は、『あれ、風邪なのかな?』という身体の変化に敏感でいるようにしています。

そして、体に素直に。

 

まずおすすめしたいのは、『葛根湯(かっこんとう)』

漢方薬の中でも、風邪薬として比較的馴染みのあるこちら。

ですが、葛根湯が効くのは本当にタイミング命!

私もこのタイミングを知るのに、結構な試行錯誤がありました…

結果、『風邪引いたかも?』と思った、その瞬間です。

『風邪っぽいから、あとで葛根湯買いに行こう』では遅いんです。

思った、その瞬間しか効きません!

あとは、『あれ?』という自分の身体の変化に敏感でいること。

本当に初期じゃないと、効きませんから。

それから私は、葛根湯だけは家の常備薬にしています。

 

それから、蜂蜜レモン。

風邪を引いたかも、と思ったその日、英会話の先生(フィリピン人)がオススメしてくれた、蜂蜜レモン。

レモンの輪切りとスプーン1杯の蜂蜜に、お湯を注ぐだけのドリンク。

知ってはいたけれど、試してみたことはなかった。

その日、たまたま蜂蜜もレモンもあったので、試してみたら、とっても美味しい!

美味しいというのも、ただ美味しいのではなくて、本当に体に染み渡っているような。

東洋医学では、『意図せず食べたくなったり、美味しいと感じたりする、それが本当に身体が欲しているもの』というような考え方がある。

…まさにこのこと!

健康な時に好きなものを食べて美味しい、と思うのとはまた違う、『美味しい』という感覚だった。

その時はいつも大好きなコーヒーは全く欲しいと思わず、その代わりにただひたすら蜂蜜レモンを飲みました。

 

そして、たくさん寝ました(笑)

とにかくたくさん寝ました!

いつもなら7時間も寝れば十分なのに、普通に10時間以上寝れました、、

これも、身体が欲していたからなのか、身体が風邪と戦っていたからか。。

やっぱり寝るのが一番!と改めて。

 

 

そんな生活を2、3日程度続けたら、もうすっかり完治してしまいました!

いつもならダラダラ1週間くらいかかる風邪も、たった3日で。

自分でもびっくり、、

最近の私統計では、葛根湯のタイミングさえバッチリだったら、風邪を引いたとしてもすぐ治る気がします。

あとはしっかり寝て、身体を休めることですね!

 

あ、あと、風邪初日に外関(ガイカン)というツボに鍼、天突(テントツ)というツボにお灸をしました。

外関は、風邪(外邪…外から来る邪気)に効果のあるツボ。これも風邪が身体の裏(内部)まで入り込まず、まだ表(外側)にいるときに効くツボ。

天突は胸骨のくぼみにあるツボで、喉が痛くなったらよく取っているツボです。

 

 

いやはや、医者に行かずに風邪を退治できた!

自分自身も、ちょっとずつ身体の変化を感じる年代になってきたので、

自身の身体のサインに敏感になりつつ、ちょっとしたトラブルは自分でケアできるように、いろんなtipsを身につけておきたいものです。。

 

f:id:Brico204:20190330175941j:plain

 

 

【Books】パリ行ったことないの

春の読書週間、私の中ではじまりました(笑)

 

もともと活字大好きでして、特に予定のない日は、ふらっと本屋さんに行くのが大好き。

平積みにしてある新しい本を眺めて、今はどんな本が売れているのかとか、そのの本屋さん推しとかをチェックする。

そしてもちろん、自分のハートに『ズキュン!』とくるを探す。

意図して探していなくても、突然出会ってしまったり。

そうすると、迷いなくその子を連れて帰る、、ご購入です(笑)

そんなこんなで、私の家にはいろいろなジャンルの本が結構な数、ある。

いくら本屋で『ズキュン』ときても、実際じっくり読んでみたらそうでもなかったり、数年経つとその『ズキュン』アベレージもだいぶ下がってしまったものも。

引越しのたびに、随分手放してきたのだけれど、それでもまだ結構ある。

 

最近、なるべくむやみやたらに物を増やさないようにしている私。

本も同じくして増やさないよう心がけていて、本屋で『ズキュン』となっても、もう一度『本当に好きなの?』と、自問自答するようになった。

そうして図書館を利用しよう、と思い、先日初めて足を運んでみた。

この深川の地にもう早7年くらい経とうとしているのに(笑)

 

先日、銀座の蔦谷に行った時に『ズキュン』した本があり。

そこでぐっと立ち止まり、まずは図書館にあるか調べてみたら…ヒット!

今の図書館って、別の図書館から取り寄せてもらうこともできるのね、、それもネットで。

便利な世の中になったものだ…。。

 

今まで通りすがり程度だったけど、改めて小さいけど洋風モダンな素敵な図書館だった。

そこで取り寄せてもらって借りた本が、こちら。

 

『パリ行ったことないの 山内マリコ著』

 

昨年からフランス語をちょこちょこ習いだした私。

インテリアだったり食べ物だったり、『ズキュン』と来るそういったものを辿って行くと、だいたいフランスにたどり着く。

いつかは行ってみたいと思っていた。

だから、フランス語から初めてみた。

そんなおフランスのテンションの私が、この本にばったり出会ったんですよ。

まさに私も、パリ行ったことないし。

 

あらすじを読んでみたら、『パリに憧れつつも、行ったことがない女の子。刺激のない毎日に飽き飽きし、ついにパリに行く決心をして…』というような感じ。

おぉ、この子はどう変わって行ったんだろう?

と興味を抱いたわけです。

 

あっという間に読んでしまったのだけれど、結果、この女の子の話だけではなかった。

若い子やおばあちゃま世代の女性まで、いろいろな女性の人生とパリとを描いた作品だった。

一人の女性のパリへ対する感情が事細かに書かれているのかと思ったから、若干その点では残念だった。。

けど、最後が素敵な終わり方だったので、大満足!

 

いろいろな年代の女性、いろいろな生活への不満や不安。

それらを掻き消す、『パリ』という存在。

パリに抱く夢が、そういった女性たちの人生の『目的』になっているのだね。

人生って、何か目的があれば、ただただ何も代わり映えのない毎日が、急に楽しくなってきたりする。

それって何でもいいのだと思うけれど。

 

今の私も少なからず、その中のひとりなのかもしれない。。



Je n’ai jamais été à Paris

わたしパリ行ったことないの

 

Mais j’y vais en Octobre

でも10月、行くの!

 

 

f:id:Brico204:20190327132612j:plain