【五臓とは?】肺
肺は、限りなく現代の肺の働きを似たものがあります。
東洋医学での肺は、気を司ります。
気といっても、空気とはちょっと違う。
呼吸運動で吸い込んだ空気は、脾で吸収した栄養と合わさって、『気』を生成します。
この生成された気を、全身に巡らせるのが、肺の働きです。
以前に肝でも気の巡りの働きが出てきたかと思いますが、
肺が気を巡らせ、肝がその巡りを助ける…こうして全身万遍なく気が巡るようになっているのです。
また、血の巡りは気の巡りにサポートされていますので、気の巡りが滞ると、血の巡りも滞ることを覚えておきましょう。
ストレスがたまると、血管が収縮して血流が悪くなります。
これは、西洋医学的にも説明できることです。(不思議!)
肺の状態は、鼻や肌に現れます。
風邪を引くと、鼻水が出たり、寒気を感じたりしますよね。
鼻水の色や粘り気でも、肺の状態を推し量ることができます。
また、乾布摩擦は皮膚を鍛えることで肺を鍛えている、まさに東洋医学のシステムを利用した健康法です。
悲しみすぎると、肺を傷めます。
泣きすぎると嗚咽になるのは、そういうことでしょう。