【五臓と目】むくみ

前回、『目からは血液と精神の状態がわかる』というお話をさせて頂きました。

今回からは、目の症状から診る、五臓の不調についてお話ししていきましょう。

 

目の症状の一つ、まぶたのむくみ。

朝起きた時に目がむくんでいると、テンション下がりますよね、、

ひとつ、まぶたのむくみと言っても、実はその症状の影に様々な原因が隠れています。

今回は、まぶたのむくみについて、お話ししましょう。

 

むくみというものは、基本的に水分代謝がうまくできていないことで生じます。

五臓のうち、水分代謝代謝に関わる臓器は、腎、脾、心です。

 

まず、腎の不調から起こるむくみ。

腎に値する五腑は、膀胱。

膀胱は生理学的にも尿を貯める部分ですが、東洋医学的な生理学でも同じ。

膀胱は、津液(水分)を蔵す部分です。

腎が不調になると膀胱もリンクして不調になります。

結果、むくみが生じることに。

腎からくるむくみの特徴は、

・疲れやすい

・足腰がだるい

・尿の出がわるい、もしくは頻尿

という症状があったりします。

 

それから、脾の不調からもむくみが生じることがあります。

脾からくるむくみは、まぶただけではなく、全身がむくむという特徴があります。

その他の症状に、

・便が柔らかい

・下痢をしやすい

・お腹がちゃぷちゃぷ、グルグルと音がする

・食欲不振

・吐き気

などがあります。

脾とリンクする五腑は、胃。

要は消化器の不調によるむくみです。

脾胃からくるむくみの大半は、甘いものの食べ過ぎからくることが多い気がします。

 

最後に、心からくるむくみ。

心は、全身に気血を巡らせるはたらきがありましたが、津液(水分)もそれと一緒に流れます。

心が病むと、気血だけではなく津液も流れが滞り、結果むくみが生じます。

また、心の六腑は小腸。

心が病むと小腸も病み、消化吸収がうまくできないことで、むくみになります。

むくみは足からはじまり、体上部、顔、最後にまぶたへ起こります。

心からくるまぶたのむくみは、末期といってもよいでしょう。

その他の症状として、

・動悸

・胸の痛み

・左肩の強いコリ

などがあげられます。

当てはまるものがある場合は、とにかく循環器科で早急に診てもらいましょう。

東洋医学自然治癒力、とか言ってる場合じゃないです)



個人的な私見として、むくみが起こる大半は脾胃からくるものが多い気がします。

脾胃は、甘いものを食べ過ぎたり、思い悩んだりすると、容易に病んでしまいがちな臓腑。

特に女性はダメージを受けやすい印象です。

ただ、食事や生活習慣を整えれば、改善しやすいむくみかと。

 

腎からくるむくみは、若干危険なむくみ。

特にまぶたにまで現れている場合は、腎臓機能が低下している可能性があります。

低反発枕のようなむくみ方をしている場合、危険信号です。

早急に病院へ!

 

心からくるむくみも、危険なむくみ。

心臓の機能が弱まっているということは、リアルに生死に関わります。

左肩の痛みや胸の痛みがある場合、こちらも早急に病院へ!

 

 

 

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