【知っておきたいお肌の基本】お肌のはたらき:お肌の感覚神経

お肌は体の中でも、一番外側の臓器であり、常に外気に晒されている部分です。

外気はもちろんのこと、いろいろな物質に触れることのある部分ですね。

私たちは、いろいろなものに触れることで、いろいろな感覚や感情を得ることができます。

その感覚を捉えることができるのが、皮膚のひとつの働きでもあります。

 

感覚を捉えているのは、皮膚に存在する感覚神経のはたらきによるものです。

私たちは、ものに触れることで、温かい・冷たい、硬い・柔らかい、痛いなどを感じることができます。

これらはそれぞれ、温度覚、触覚、痛覚と呼ばれ、皮膚にはそれぞれの神経終末が存在しています。

この神経終末が、温度や圧力、痛みなどを感受し、その情報を脳へ伝えていきます。

 

特に美容上で重要視される感覚は、痛覚でしょう。

皮膚の痛みだけではなく、内臓から起こる痛みもそうですが、痛みというものは危険を知らせるシグナルです。

痛みを感じるということは、普通の状態ではないことを表しています。

お肌に痛みを感じる時は様々なケースが考えられますが、お顔でのケースですと、傷ができている時、化粧品などが合わない時、にきび、日焼けなどが考えられます。

ようするに、炎症を伴うものですね。

また、かゆみも痛みの一種です。

痛みの刺激が比較的弱い場合、それは痛みではなくかゆみとして感知されます。

 

ここで少しお肌の水分のお話に戻りますが、お肌の水分量が少ないとバリア機能が低下し、外部刺激に対して敏感になりやすくなります。

これが敏感肌の状態です。

敏感肌の症状として、ピリピリ感やかゆみ、ほてりなどが挙げられますが、これらは全てお肌の感覚神経が反応して起こっている現象なのです。