【五臓と鼻】鼻の調子でわかるトラブル

こちらのコラムも相当サボってしまいました…。。

またぼちぼち再開して生きたいと思います!

 

さて、季節もあっと言う間に移り変わり、すっかり秋になりました。

木々も徐々に色付いてきて、空気も徐々に乾燥してきましたね。

そうすると、徐々に風邪やインフルエンザが蔓延する時期になってきます。

 

そこで大きく関わってくる、『肺』

肺は『鼻』と密接な関係があります。

鼻の周りに起こるトラブルは、呼吸器関係ものが多いです。

鼻と口は、直接外気に触れていながらも内臓に繋がる器官。

東洋医学では、鼻は肺につながり、口は胃腸につながっています。

口でも呼吸はできますが、東洋医学では口は消化器に、鼻は呼吸器に分類されます。

空気を取り入れる鼻は、風邪の原因となる菌やウイルスを除去するためのフィルターとしての重要なはたらきがあります。

ヨガでは、呼吸を鼻で吸い鼻から出したり、鼻から吸って口から出したりします。

ヨガも東洋医学のひとつであるので、由来は同じなのかもしれません。

 

現代人は知らず識らずのうちに、口呼吸になっている人が多いといわれています。

口呼吸は、交感神経優位の状態の呼吸でもあり、浅くなりがちです。

また、口からの呼吸は鼻の様にフィルターがないために、外気の異物を体内にいれてしまいやすくなります。

リラックスのためにも、風邪予防のためにも、呼吸は鼻からを心がける様にしましょう。

 

では本題の鼻のトラブルは、体のどんな不調を示すサインなのでしょうか?

少し見ていきましょう。

 

鼻まわりに起こるトラブル

鼻の大きさ

 まずは導入として、鼻の大きさから。

 

鼻の大きさは、個人差がありますね。

大きい人もいれば、小さな人もいる。高い人もいれば、低い人もいます。

先ほどお話しした通り、鼻は肺につながる重要な呼吸器官です。

大きければ、それだけ呼吸の出入りも大きい。

ようするに、鼻の大きさは呼吸器の強さを測る、ひとつのめやすでもあります。

大きければ呼吸器は強く、小さければ呼吸器は弱い傾向にあります。

これは人種によっても言えますね。

鼻から吸った空気は、0.5秒で鼻腔を通り抜けていきます。

その間に、冷たい外気は体温に近い30度程度に、また湿度を90%程度に整えて、肺に送っていきます。

そのために、寒い地域に住む人種は鼻が高く、気候の暖かい地域に住む南国の人種は鼻が低い、というような事実もあるようです。



鼻が小刻みに動く

小鼻がピクピクと小刻みに動く様な現象が起こる場合、呼吸器関係の不調が考えられます。

風邪などが原因で、呼吸器が弱っていることが疑われます。



鼻に大きなにきびができる

鼻に大きなにきびができること、誰も一度は経験があるのではないでしょうか?

このにきびのサイン、実は便秘のサインだったりするのです。

東洋医学では、肺と大腸は密接な関係があります。

肺のはたらきが健康であれば、大腸も正常にはたらきます。

ですが、大腸に不調があったり、肺のはたらきが悪く、その影響が大腸に及んでしまった場合、便秘が起こることがあります。

鼻にできる大きなにきびは、そのサイン。

花粉症などで呼吸器の調子が悪い人は、意外と便秘がちな人が多かったりします。



鼻が赤い

 先ほど、鼻は外気を一瞬にして温めるはたらきがあるとお話ししました。

あまりに外気が冷たかったりすると、鼻の頭が赤くなることがあります。

これは、外気を温めるために、鼻に血流が集中的に集まっているために起こる、一時的なものです。

そのほかにも、鼻をかみすぎたりすると、鼻が赤くなったりしますが、これらは一時的なもので、健康な反応です。

 

異常なものは、お酒の飲み過ぎで起こっているもの。

『酒さ鼻』といい、肝臓での血液の代謝がうまくいかないことにより、鼻の毛細血管が鬱血して起こっているものです。

実際に肝臓に不調がなくても、鼻が赤くなっている場合も、東洋医学的に肝臓に問題があると考えます。

東洋医学でいう肝臓は、感情の『怒』とリンクします。

イライラしやすい人や、血圧が高めの方に見られやすいです。

冬でもないのに常に鼻が赤い人は、肝臓をいたわるようにしましょう。



鼻水の色

 鼻水の色で、体の寒熱を伺うことができます。

水の様なサラサラとした透明の鼻水は、冷えを表します。

風邪の初期にみられる鼻水です。

肺と関係のある毛穴から侵入した風邪に見られます。

黄色い粘り気のある鼻水は、体にがあることを示します。

実際に白血球などの免疫機構が体外から侵入したウイルスなどと戦ったあとの死骸です。

喉の痛みなどの炎症を伴うことが多いです。



鼻血が出やすい

鼻血の原因は、大きく分けて2つに分けることができます。

 

一つは、胃腸が弱くて起こる鼻血です。

東洋医学で胃腸のはたらきにあたる脾は、血管から血液が漏れ出ない様に抑えておく働きがあります。

脾が弱い人は、その他にも内出血をしやすかったり、生理不順、特に月経血が止まりにくいなどの不調があったりします。

栄養不足からくる、鼻血です。

 

もう一つは、のぼせからくる鼻血です。

こちらは五臓でいう肝臓からくるもので、顔がほてりやすく、イライラしやすい、血圧が高いなどの症状を伴います。

目が疲れやすく、充血していたりします。




まとめ

このように、鼻からは肺を通じていろいろな五臓の不調を伺い知ることができます。

これからの季節、呼吸を鼻呼吸にするだけで、随分なインフルエンザ予防になるかもしれませんね。

是非気をつけてみてください。



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