【五臓と舌】舌の色でわかるトラブル
いよいよお盆休みもスタート!
暑い毎日が続きますが、皆様、夏を満喫してらっしゃるでしょうか??
酷暑酷暑といいますが、昨年よりも暑くないと思うのは、私だけでしょうか…
とりあえず、海に行きたいです。
さて、前回から舌診の、具体的な見方についてご紹介させて頂いています。
今回は、『舌の色』についての紹介です。
粘膜で覆われた舌の色は、そのまま『血の状態』を診ることができます。
舌になんて、いろんな色があるイメージはないかもしれませんが…
実は、ちょっとずつ異なるんですよ。
それでは早速、ご紹介して行きましょう。
舌の色を見てみよう
赤みを帯びた舌
舌は赤いものなイメージですが、赤過ぎるものは異常を示している舌です。
通常な舌は、赤というよりも、どちらかというとピンク色。
赤い舌は、体に余分な熱がこもっていることを示しています。
どの部分が特に赤いか、ちょっと見て見てください。
舌の先が赤い場合は、体がヒートアップ気味かも。
ちょっとストレス過剰か、風邪気味なのかもしれません。
全体的に赤く、舌の苔が少なくなっているものは、体力が低下していることで起こっている熱。
体の水分が不足気味で起こるのが、この舌。
単純に水分の摂取不足というわけでもなく、睡眠不足や汗を大量にかいたりなどの原因が隠れています。
舌が白っぽい
舌が白っぽい場合は、いわゆる貧血気味です。
疲れやすかったり、立ちくらみや動悸、月経不順や無月経などの症状があったりします。
その他にも、目が疲れやすかったり、かすみ気味だったりもします。
体が冷えていたり、虚弱体質でもこのような舌がみられます。
もともと体力がない人に起こりやすいのが、この舌。
栄養不足であったり、食べていても胃腸の不調により、栄養がうまく体に取り込まれていないと、うまく血が作られず、血虚の状態になってしまいます。
舌が紫色っぽい
血流が悪いことで見られる舌です。
東洋医学では、血流が悪く血が滞り淀んでいるものを『瘀血(おけつ)』と呼んでいます。
瘀血がある場合に見られるのが、この紫色を帯びた舌です。
瘀血がある場合は、肩こりや月経痛、顔色が悪いなどの症状も現れやすいです。
神経質でいらいらクヨクヨしやすいタイプ。
偏頭痛や胸苦しいなどの症状を抱えることも。
また、単純に脂っこいものを食べ過ぎている場合にも瘀血は起こります。
いわゆる、ドロドロ血の状態ですね。
舌の裏の血管がどず黒い
舌の裏側を見たことはありますか?
舌の先を口蓋の上側につけると、舌の裏を診ることができます。
舌の裏、付け根部分には2本の太い静脈が走っています。
その色を見て見ましょう。
これがどす黒く腫れ上がっている場合、これも瘀血の状態を表しています。
女性の場合は、子宮筋腫や子宮内膜症に気をつけたいサインです。
まとめ
ご自身の舌は、どうでしたでしょうか?
まずは体調が良い時の舌の状態を覚えておくと、不調があった時のサインに気付きやすいです。
是非ご自身の血流バロメーターのめやすにしてみてくださいね。