【五臓と口】口周りのトラブル

            

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口は、言葉を話して他人とコミュニケーションをとったり、食べ物を体内に取り込む為に必要な消化器官の入り口の役割があります。

どちらも生きていく上で非常に重要なはたらきですね。

ですが、この口からも喋ったり食べたりする以外に、いろいろな体調の情報を読み取ることができます。

今回からは口からわかる、五臓の調子についてお話ししていきたいと思います。

 

 

contents

 

 

口周りに起こりやすいトラブルとは?

 

口周りのトラブル、思い起こすと結構思いつく方も多いのではないでしょうか?

食べたり喋ったりするときに痛みがあるものや、女性は口元のメーキャップとして、口紅やリップグロスをしますので、その際に口元のトラブルに気付くこともあるでしょう。

 

基本的に、口元に現れるトラブルは、胃腸の調子をそのままダイレクトに表しています。

口は胃腸に繋がる入り口です。

その胃腸に何らかのトラブルがあると、口の中や周りにも変化が現れてきます。

具体的に例を挙げていきましょう。




胃が荒れているサイン:口角炎

 

口角炎って、ふとしたときにできますよね。

そして、なかなか痛くて治りづらい…。

この口角炎は、正に胃腸の不調を表しています。

どう不調なのかと言うと、胃腸がオーバーヒートしているような状態ですね。ようは食べ過ぎです。

東洋医学で考えると、炎症は基本的にを伴います。

気を補う為に飲食からの栄気は重要なエネルギー源ですが、食べ過ぎとなるとこれは問題です。

外食が続いたり、暴飲暴食をしていたり、辛いものを食べ過ぎたりしていませんか?

胃腸に負担がかかると熱がこもり、それが口まで上がってきて口角炎として『胃がオーバーヒートだよ!』と教えてくれているわけです。

 

現代医学的に考えると、皮膚の状態が弱くなっていたり、傷がついたところから感染が起こり、炎症が生じることで起ると言われています。

口角炎の原因の一つに、ビタミン不足も挙げられます。(B2,6)

もともとの摂取不足はもちろん、胃腸障害があったり、アルコールの飲み過ぎなどで胃からのビタミンの吸収が衰えることも原因となります。

 

胃腸が悪い=口角炎、という東洋医学の先見にあっぱれです。


 

甘いもの脂っこいものの食べ過ぎ:口周りのにきび

 

にきびでも口周りにできるものは、胃腸のトラブルを考えます。

口角炎と異なるのは、ニキビの場合は胃に湿が溜まっている場合に起こります。

口角炎の場合は、水分をも蒸発させてしまうような熱のため、切れたりなどの乾燥した炎症を伴います。

ニキビの場合は、内容物が脂ですから、胃に湿邪があると考えます。

湿邪とは、わかりやすく言うと水分の停滞、むくみです。

そこに熱が加わることで、ニキビのような炎症を伴ったスキントラブルが生じます。

 

原因としては口角炎同様に、食べ過ぎによる胃腸のトラブルが挙げられますが、この場合は甘いものや脂っこいものなど、湿の性格を持つ食べ物を食べ過ぎた場合に起ることが多いです。



 

ストレスや疲れから:唇の乾燥

 

唇は、体外に突出している消化器粘膜の一部。

胃粘膜から食道粘膜、口腔粘膜と続き、それは唇へと繋がっています。

そう考えると、唇の不調も胃腸内部の調子を表していると考えるのは容易なことでしょう。

唇の乾燥は、口角炎と同じく体内に熱があることを表します。

口角炎と異なり、まだ炎症を伴っていない状態ですので、同じ熱でも唇の乾燥の場合は、まだそこまで重篤なものではないと考えます。

 

五臓と六腑は表裏の関係にあり、五臓は表、六腑は裏と考えています。

五臓の脾と六腑の胃は表裏の関係にあり、それぞれが助け合って口から摂取された食物を吸収、エネルギーを産生しています。

そこで万が一脾胃に失調が生じた場合は、まずは表にある脾が調子が悪くなり、最終的に裏にある胃が調子が悪くなる。

何が言いたいかと言うと、唇の乾燥は、まだ失調が胃まで到達していない、脾での失調であるということ。

脾にある冷やすエネルギーである陰気が何らかの原因で弱まり、相対的に熱エネルギーが旺盛になって、唇の乾燥を生じているケースが考えられます。

この場合は、ストレスや生活習慣の乱れ、睡眠不足などの体への無理がたたって生じていることが多いです。




 

口周りのトラブルの改善方法は?

 

同じような口周りのトラブルでも、その原因となっているものが全く異なります。

まずはそれぞれが原因となっている生活習慣を正すことを先決とします。



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口角炎:胃の熱を冷ましましょう

 

まずは、食生活を見直してみましょう

食べ過ぎたり、飲み過ぎたりしていませんか?

辛いものを食べ過ぎたりしていませんか?

食事の内容や量を、今一度見直してみましょう。

また、食事の際にはゆっくりたくさん噛むようにしましょう。

それだけで胃の消化への負担を減らすことができます。

 

ビタミンB2、6の摂取も心がけるとよいでしょう。

食べ物からですと、鶏肉や豚、レバー、かつお、うなぎ、ほうれん草などから摂取できます。

 

食養生的には、大根やナス胃の熱を和らげます。

特に大根消化不良を解消する働きが強いのでオススメです。

現代の研究からも、大根にはさまざまな消化酵素を含んでおり、胃腸の働きを整える作用があるそうです。



 

口周りのにきび:まずは食生活を見直して

 

こちらもまずは、食生活から見直してみましょう

食べ過ぎを正すのはもちろん、特に脂っこいものや甘いものの過食は控えましょう。

身体に湿が溜まっている状態ですので、積極的に運動をして汗をかいて水分の滞りも解消させていきましょう。

 

食養生としては、何かを食べると言うよりは食べ過ぎているものをやめることが先決です。

この場合のケースは、チョコレートやナッツ類、スナック菓子、揚げ物などを食べ過ぎている場合が多いです。

胃が疲れていると感じるならば、口角炎同様に胃熱を鎮める大根がオススメです。

様々な食事に合う大根おろしを積極的に摂ると良いでしょう。



 

唇の乾燥:リップケアと疲労回復を

 

まずはリップクリームなどで保護保湿を

女性は唇が荒れていたら台無し…!(今や男性もガサガサの唇ではモテませんね笑)

外気などにも左右されやすいので、リップクリームは年中こまめにつける癖をつけると良いでしょう。

私(ぶり子)もリップは欠かしません。

いつも持ち歩くバッグ、家、店のデスク、いつでもどこでも手に届くところに置いています。

夜用のリップも。

こちら、spa Bricoにも置いてあります。(オススメです!)

 

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こちらのケースは、ストレスや疲労からきていることが多いです。

仕事や家事など、忙しくて体がヒートアップしてしまったりしていませんか?

まずはリラックスする時間を意識的に設けるようにしましょう。

 

食べ物としては、びわがオススメです。

食養生としてのびわは、皮膚や粘膜を潤す作用があり、また胃の機能を回復させる作用もあります。

陰虚の症状として微熱やほてりがありますが、びわはこの熱を冷ます涼性の食べ物に属されます。

これから暑気あたりになりやすい時期ですが、びわはこの時期にもってこいの果物といえるでしょう。

 

 

 

さいごに

 

仲の良い仲間と素敵な時間を過ごすには、美味しい食事やお酒が不可欠!

ですが、あまりにも暴飲暴食となると、胃腸の不調に容易に繋がります。

口周りにトラブルが現れる前に、まずは日頃から食べ過ぎ飲み過ぎに注意し、適度な運動でストレスを発散し、しっかりと睡眠をとって、自分の体のコンディションを整えておくことが何よりの予防策でしょう。

 

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