『潤いのあるお肌』とは?
空気が乾燥する、この季節。
空気の乾燥と共に、お肌の乾燥も気になる季節です。
『肌が乾燥している』というのは、主観的な感覚で判断しますが、実際にお肌ではどんな現象が起きているのでしょうか?
まず、『潤っているお肌』とは。
肌は何層にもなって構成されていますが、その中でもお肌の潤いに関係しているのは、一番外側の『表皮』の角質層です。
角質層は、肌細胞の終末の層。要するに、役割を終えた肌細胞であり、最終的に押し出されて垢となって剥がれ落ちていくもの。
ですがこの角質層こそ、潤い肌か、乾燥肌かを分ける、重要な部分なのです。
角質層には、たくさんの角質細胞が敷き詰められています。
この角質細胞には、『天然保湿因子』と呼ばれる保湿物質が存在しています。
そして、これら角質細胞と角質細胞が離れぬよう、ボンドのように敷き詰められているのが『細胞間脂質』です。
さらに外気と直接触れるす肌表面には、『皮脂』が存在しています。
これら3つの保湿物質が、お肌の潤いを保っています。
この中でも、特に重要なのが『細胞間脂質』。
細胞間脂質のほとんどはセラミドという成分でできており、これがものすごい保湿能力を持っています。
また、細胞間脂質は角質に存在する水分の80%以上を守っています。
対して天然保湿因子は16〜17%、皮脂に関しては2〜3%程度です。
極度に乾燥すると、スキンケアとしてオイルを選択する方が多いようですが、これでお分りいただけるように、オイルでは保湿にならないんです。
またこのセラミド、しっかり働いてくれば、湿度が0%になっても、気温がー20度になっても、水分を体外に蒸発させずに、しっかり肌内部で潤いをキープすることができます。
ですので『冬場に乾燥を感じる』ということは、お肌自体の保湿機能が低下している、特にセラミドが不足している、ということ。
やはりこのセラミドも、加齢やストレス、睡眠不足などから、肌内部に存在する量が減ってきてしまったりするのです。
お肌の乾燥対策をするのであれば、細胞間脂質である『セラミド』に着目することがポイントです!