イオン導入の美容メカニズム

近年、さまざまな美容機が巷で流行していますが、ぶり子が揺るぎない信頼を寄せているのは、『イオン導入』です。

イオン導入は、わりと昔から存在する美容機器です。

近年の流行から考えると、なんだか古臭い感じもしますが、美容皮膚科でもいまだに主力の治療として用いられているものです。

美容液を塗布しながら、お顔をローラーでコロコロ転がすだけ。

電気が流れているけれども、さして体感するほどの電力でもありません。

なので、『本当に美容液が浸透しているのかな?』『意味あるのかな?』なんて、思ってしまいがちな、このお手入れ…。

是非みなさまにも、この『イオン導入』の威力を知っていただきたいと思い、今回記事にしました。

 

イオン導入は、体に微弱な電力を流し、その電力の流れに乗せて、美容液をお肌の深層まで届けることが可能な施術です。

イオン導入で使われる美容成分として、もっとも有名なものはビタミンCですね。

少し化学のお話になりますが、ビタミンCはアスコルビン酸と呼ばれています。

地球上に存在する物質は、原子と呼ばれるもので構成されて電気的な結合でもっていろいろな形を有しています。

難しい話は省略しますが、アスコルビン酸陰イオンに属しています。

磁石を思い出していただけるとわかりやすいですが、陽極と陰極は引かれ合い、陽極と陽極、陰極と陰極は反発し合います。

イオン導入の施術では、腕に付けるプローブとお顔のローラー端子の間に、電流を流していきます。

お顔に導入したい美容液を塗布し、電流を流していくのですが、上記の磁石の法則を利用してお手入れをしていきます。

例えば、ビタミンC(アスコルビン酸)イオン導入の場合。

アスコルビン酸は陰イオン。お顔のローラー端子を陰極にすると、お顔上に塗布したアスコルビン酸はローラー端子の電力に反発し、陽極である腕のプローブの方へ引き寄せられていきます。

電気の力を使って、美容成分をお肌へ押し込んでいる、といったイメージです。

アスコルビン酸が、お顔から入って腕にまで到達することはありません笑。)



では、実際にお肌のどの層にまで浸透することができるのかというと、コラーゲンやエラスチンが存在する真皮層にまでアプローチしていくことが可能です。

表皮の下層部分に存在する、シミの原因メラニンを産生するメラノサイトにも、もちろんアプローチしていくことができます

個人差や様々な条件下によって異なりますが、イオン導入は通常の塗布と比較すると、最大20倍もの美容成分を真皮内に届けることが可能であるという、医学的なデータも出ています。

 

ちなみにアスコルビン酸のイオン導入の効果は、

 

・真皮層のコラーゲンを増加、ハリの改善

・毛穴の開きやにきびの改善

メラニン合成を抑制し、美白効果(くすみ、肝斑など)

 

などが挙げられます。

 

ちょっと難しい話になりましたが、イオン導入が地味に効果的だ、ということをご理解していただけたでしょうか?笑

実際に、当サロンでもビタミンCイオン導入やその他の美容成分導入を継続してやられた方は、目に見えて効果が出ております。

美容鍼灸は、お肌の再生能力を賦活させる美容法。

そこに栄養成分をたんまり届けてあげると…より一層効果的なのは、容易に想像できるかと思います。

 

是非あなたのいつものお手入れに、『イオン導入』をプラスしてみてはいかがでしょうか?

必要な栄養成分は、お客様のお肌質によって異なりますので、是非お気軽にご相談くださいね!