【知っておきたいお肌の基本】お肌のはたらき:毛
お肌には、いくつかの付属器が存在しています。
前回お話をした、皮脂を分泌させる皮脂腺がそのひとつ。
もうひとつ代表的なお肌の付属器は、毛ですね。
皮脂腺と同じくして、毛も美容的に嫌がられる存在です。
確かに、美容上は決して美しいものではありませんね。
(眉毛、まつ毛、髪の毛はのぞく。)
今では多くの女性が永久脱毛をしている時代。
そんな、無くされてしまう毛たちも、きちんと役割があって生えてきているものなのです。
決してボーボー推しをするわけではないですが、今回も毛の役割について、お話ししていきたいと思います。
毛は、部分的に濃い薄いがありますが、全身くまなく生えています。
私たちの祖先は猿ですから、全身に毛が生えていることは先祖の名残です。
ですが、猿のように全身くまなくびっちり生えているわけではありませんよね。
ポイントごとに生えている毛の質や量が異なります。
それはどうしてなのでしょう。
毛は、私たちの体を守る保護の役割があります。
毛が多く生えている部分は、体の中でも重要な部分。
一番わかりやすい例は、髪の毛でしょう。
髪の毛の生えている頭の中には、人体で最も重要な部分、脳が存在します。
硬い頭蓋骨に覆われて守られていますが、強い衝撃が加わった時にはそれだけでは不十分。
髪は、そのような衝撃がダイレクトに頭蓋骨や脳に伝わらないよう、クッションの役割を果たします。
その他にも、眉毛やまつ毛は目に異物が入らないように保護を、
脇には重要な神経や血管が走行している部分。脇毛はそれらを守ります。
このように、人体でも重要な部分に毛は生えているのです。
その他にも、体温調節の働きがあります。
毛の毛根には、立毛筋という、非常に小さな筋肉が存在します。
この立毛筋は、その字のごとく、毛を逆だてる働きがあります。
寒い時、みなさん鳥肌がたつかと思いますが、あのサブイボは立毛筋のしわざ。
寒い時には毛を逆立てて、体表面の空気をホールドして体を少しでも温めようとします。
逆に暑い時には、毛穴から汗を分泌させて、気化熱を利用して体温を蒸散させます。
毛で言えば、女性と男性で異なるのはヒゲ。
ヒゲは男性の象徴でありますが、たまに女性でも顎の産毛が数本、ヒゲのように濃い毛がチラホラ…生えてくること、ありませんか?
思い当たる人は、ちょっと男性ホルモンが強めかも…
お仕事、頑張りすぎていませんか?
たまには戦闘態勢モードをオフにして、しっかりリラックスの時間を設けてあげてくださいね。