日焼けになる過程から、美白ケアを考える
一年でも一番紫外線が強くなる、この時期…
気候もちょうどよいくらいなので、晴れれば外でレジャーをすることも多くなってくる季節ですね。
洗濯物を干したり、自転車での移動など、ちょっとの時間でも気がつくと意外と日焼けしていたりしますよね…。
お肌は紫外線を感受することで、日焼けとなります。
この日焼け、しすぎると肌老化を促進する原因になったり、シミができてしまったりします。
前回、紫外線のお話をしましたが、今回は紫外線を浴びることでできる、シミのお話をしていきたいと思います。
紫外線を浴びて日焼けをしたら、しっかりケアを
日焼けはバカンスを満喫した証拠であるフランス人
紫外線を浴びると、お肌は日焼けをします。
女性は努めて美白を心がけていますが、ぶり子の考え的では、美白のために外でアクティビティしないのなんて、ナンセンス。
フランス人は、あえて日焼けをすることが『私はバカンスをしっかり楽しんだのよ!』という象徴なのだそう。
日本人は徹底的に日光を毛嫌いするけれども、率先して日を浴びに行くフランス人。
私はそのマインド、とても潔くて好きです。
といっても、日焼けをしたら きちんとケアをすることを忘れずに!
やっぱりバカンスは楽しいけれども、お肌がシワシワガサガサになってしまうのは喜ばしいことではありません。。
日焼けをした後のケアはどうしたらいいの?
では、日焼けにはどんなケアが有効なのでしょう?
結論を言う前に、まずは『日焼けになる過程』をみてみましょう。
そうすると、美白スキンケアの方法や見方のヒントが見えてきます。
日焼けの大元、『メラニン』が産生される過程はどのようになっているのでしょうか?
紫外線を浴びると起こるお肌の反応とは
紫外線を浴びると、いろいろな細胞が連動してメラニンを産生し始める
紫外線を浴びると、まずお肌のケラチノサイト(角質細胞)が反応して、プラスミンやプロスタグランジンというメラノサイト活性化因子を産生します。
それをメラノサイト(メラニン産生細胞)が受け取ると、そこからメラニンの産生がスタートします。
メラニンが産生されても、実はまだ色が黒いわけではありません。
黒くなってしまうのは、メラノサイト内にあるチロシンというアミノ酸とチロシナーゼ(メラニン生成酵素)が出会うことによってはじめて起こります。
メラノサイト内にあるチロシンが、チロシナーゼ(メラニン生成酵素)などの作用をうけることで、ドーパ、ドーパキノンへ変化します。
それらがやがて、メラニンとなってお肌を黒くします。
本当はお肌を守るメラニン、でも…
メラニンは産生することで、お肌の深部に紫外線が到達しないように、ガードする役割があります。
UVAは、容易にお肌の深部へ到達する紫外線です。結果、肌細胞を壊してしまうことにより、肌老化が促進されます。
この現象を、お肌がメラニンを産生させることで、UVAをブロックしているのです。
ですが、本来役割を終えたメラニンはスムーズに排出されていくはずなのですが、お肌のターンオーバーに異常をきたしたりすると、ケラチノサイト(角質細胞)に留まってしまい、その色素が沈着しシミとなってしまいます。
シミの原因・過度なメラニンの産生を防ぐには?
ではメラニンが産生される過程から考えて、美白に対するアプローチは何ができるでしょう?
日焼け止め
まず、皮膚表面から紫外線を予防すること。これはみなさんもよくお使いの日焼け止めなどにあたります。
日焼け止めを塗ると、肌細胞がメラニンを産生し始める時間を遅らせることができます。
SPFの数値は、通常の反応時間の倍数に引き伸ばせる数字になります。
例えば、SPF50の場合、反応時間を50倍に伸ばすことができます。
メラニンの産生段階へのアプローチ
それから、肌内部へもアプローチをすることができます。
まずひとつに、メラノサイトを活性化させてしまう『メラノサイト活性化因子』の抑制。
メラニンを産生させようとするサインがメラノサイトへ伝わらなければ、メラニンは産生されません。
もしくは、『チロシナーゼ』の抑制。
メラニンの赤ちゃんである、チロシンを活性化させてしまうこの酵素が産生されなければ、メラニンは産生されません。
これらは化粧品に含まれる、各種美白成分によってアプローチすることができます。
できてしまったメラニンの排出を促す
肌細胞は常に新陳代謝を繰り返しています。
表皮の基底細胞からは、常に新しい肌細胞が生まれ、古くなった肌細胞は角質となり、最終的に垢として剥がれ落ちます。
ターンオーバーが正常であれば、いずれはメラニンも垢となって一緒に剥がれ落ちていきます。
夏の日焼けは、少し経てばだんだん薄くなり、冬が来る頃にはほとんど抜けきっていますよね。
これはお肌のターンオーバーによるものです。
美白成分の働きを用い、メラニンの黒い色素を脱色するアプローチも可能です。
美白成分は、できてしまったメラニンに対しても働きかけるものもあります。
日焼けや美白に対する化粧品は、さまざまな種類があります。
含まれる美白成分もさまざまです。
このようにメラニンが発生する段階を考えると、日焼けに対して どのようなアプローチをし、どのような美白成分を選択したら良いか、少しヒントになりますね。
次回では、メラニンにアプローチできる美白成分についてご紹介していきたいと思います。
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