紫外線がお肌に与える悪影響
桜もあっという間に散ってしまい、最近では夏日もちらほら…
つい最近、『春がやってきた〜!』なんて言っていたのに、一気に夏の気配さえ感じるようになってきました…。
天気が良い日には、太陽のあのジリジリ感も感じるようになってきましたよね…
気候がよいので、外でレジャーなどを楽しむことも多くなってきたのではないでしょうか?
気温も高くなく低くなく〜なので、長時間外にいても、気持ちが良い…
そうして後で後悔するのが、『日焼け』です。。
外で元気よく遊ぶことは、とっても良いこと!
ですが、紫外線にだけは、ちょっと注意しておきたい…
今回は、改めて『紫外線が与える肌への悪影響』をおさらいしておきましょう。
紫外線がもたらす、肌への悪影響とは?
日焼け・シミ
紫外線、と聞くと、まずみなさんは『日焼け』や『シミ』というワードが頭に浮かぶことと思います。
紫外線はお肌に存在するメラノサイトを刺激して、日焼けやシミの原因となるメラニンを産生させます。
このメラニンが、お肌を黒くしている色素のもとになります。
日光に当たった後に起こる、肌全体的に均一に黒くなるのが『日焼け』、
スポットで特に黒くなってしまうものを、『シミ』や『そばかす』と呼んでいます。
シミやそばかすも、日焼け同様にメラノサイトから放出されるメラニンが原因ですが、この場合はその量が過剰になってできてしまっているもの。
いわゆる、異常事態というやつです。
紫外線に当たり過ぎたりすると、メラノサイトの正常な働きが崩れ、結果、異常な量のメラニンを放出してしまうようになってしまうのです。
肌老化の促進
ところが、紫外線はただ、メラニンだけの問題ではないのです。
実は、日焼けするよりも恐ろしい話…。
紫外線は、肌細胞そのものにダメージを与えてしまうことで、肌老化を促してしまいます。
具体的にはメラノサイトへのダメージで起こるシミ、真皮層にあるコラーゲンが変性してしまうことで起こる、肌弾力の低下、シワ、たるみなどです。
肌の老化は、基本的に年齢が原因であるのは2割程度。
残りの8割の原因は、紫外線によるものだと言われています。
日焼けは肌細胞を守る防御反応
2種類の紫外線
みんなが嫌がる日焼け。
実はびっくり、日焼け(色が黒くなること)は紫外線からお肌を守る、一種の防御反応でもあることをご存知でしたか?
紫外線には大きく分けてUV-AとUV-Bの2種類あります。
そのうちのUV-Bは表皮を刺激してメラニンを産生させる紫外線。日焼け(色が黒く)が起こるのは、UV-Bの仕業です。
もうひとつの紫外線は、UV-A。
こちらはUV-Bよりも深いところまで浸透してしまう紫外線です。
表皮のさらに真相、真皮にまで到達するUV-A。
真皮層にはお肌の弾力を司るコラーゲンやエラスチンが存在するだけではなく、
表皮層の深層には、肌細胞の赤ちゃんを作る細胞も存在しています。
そこに紫外線が到達したら、どうなるか…
想像通りに、肌細胞はダメージを受けてしまい、正常な肌細胞が生成されなくなってしまいます。
実はメラニンは心強いガードマンなんです。
お肌に取り返しのつかないダメージを与えてしまう、UV-A。
地球上に到達するUV-Aの量は、UV-Bと比較して少ないですが、オゾン層の破壊により、年々その量は増えていると言われています。
環境問題に取り組むのもそうですが、やはり手っ取り早く個々でできる紫外線対策が必要です。
日焼け止めを塗ったり、衣服などでガードすることが一般的ですが、実は私たちの体には、もうすでにUV-Aに対抗する機能が備わっていることをご存知ですか?
実は、このUV-Aが真皮に到達しないように産生されるのがメラニン。
そう、日焼けはもっと奥深くの真皮が日焼けしないように、ガードするためのものなのです。
お肌にメラニンを産生させる能力が低い人種を白人、逆に高い人種を黒人、その中間が黄色人種…とカテゴリされます。
肌老化や皮膚ガンになりやすいのは、圧倒的にメラニン量の少ない白人です。
逆にメラニン量の多い黒人の肌は、年を取ってもお肌にハリがあるイメージですよね。
この人種によるメラニンの有無が、お肌の耐性と紫外線がお肌に与える威力を物語っています。
黄色人種にあたる日本人でも、日焼けをしやすい人と、そうでない人がいます。
日焼けをするとすぐに黒くなるタイプの人と、日焼け後は赤くなって白くなる(黒くならない)タイプの人がいますよね。
この場合、日光を浴びて黒くなる人は、まだUVに対しての抵抗力が備わっていますが、日光を浴びても黒くならずに赤くなるだけの人は、要注意!
日焼け止めなどで、しっかり紫外線対策(特にUV-A)に備える必要があります。
さいごに
いかがでしたでしょうか?
ちょっと日焼けやメラニン、紫外線に対する考え方が変わった部分もあるのではないかと思います。
私自身、この仕事につくまでは、『日焼けをすることはよくないことだ、メラニンは悪いものだ』と思っていました。
白い肌が美しいとされる日本人ならではの習性が、本来お肌を守るべきものであるメラニンそのものを、悪者扱いしすぎている部分もありますね…。
とはいえ、日焼けも過度にしすぎるとお肌に悪いのは間違いありません。
大事な点は、自分のお肌の習性(黒くなるのか、赤くなるのか)ということをきちんと認識し、過剰な日焼けを避ける対策と、してしまった後のケアをきちんとすることが重要なのではないか、と思います。
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