化粧品は本当にお肌に浸透しているのか、という話
女性であれば、お肌のコンディションを維持増進させるために、お化粧品を使っている人がほとんどだと思います。
ではそのお化粧品、『本当にお肌に浸透しているのかな?』という、素朴な疑問、持ったことありませんか?
私は…あります。(笑)
一応、美容業界に属していながらも、常に『本当にそうなのか?』『それは真実なのか?』と、いろいろなことをまず疑いの目で見てしまう…(笑)。
バカ正直者すぎて、『いいものだ!』と自分の腑に落ちてと思わない限り、自分が使うことはないし、人に勧めることもできません。。
なので、一般的に『良い』と言われるものでも、別の視点からもジャッジしてみないと、本当に信用できないメンドくさい性格なのです(笑)。
というわけで、今回はお化粧品の浸透率の話。
お肌の役割のひとつ、『バリア機能』。
体の中で、唯一外気に接している臓器が、『皮膚』です。例えば、消化器官は、体内に栄養を吸収するための臓器。
ですので、消化器官の粘膜は、『吸収するため』の膜。
それに対して、皮膚は外部から体に悪いものが侵入しないように、ガードする『保護』の役割があります。
そんな『保護』する働きの皮膚から、体内に化粧品が浸透するのかどうか…
という疑問。
簡単に考えると『浸透しないだろう』という答えになると思うのだけれど、そういえば『外用薬』というものもある。
皮膚に塗って治すものなのだから、ある程度は浸透するのだろう…とも考えらえる。
きっと、ものによっては『浸透するものもある』というところで自分の脳内ディスカッションは終了。
では、どんな条件で皮膚浸透は起こるのか?
調べてみたら、大く分けて2つの条件があるらしい。
浸透しやすく細工をすることと、粒子を小さく加工すること。
浸透しやすく細工、という状態は、水にも油にも溶けやすい性質を持っているということ。
且つ、粒子が小さいということが条件というわけです。
お肌には、フィルターの役割があります。
ちょうど、コーヒーフィルターみたいなものです。
粒子が大きなものは通らないけど、細かいものは通る。
世の中には『お肌によい』、と言われるスキンケア成分がたくさんありますが、それを肌の内部に浸透させようと思ったら、その粒子の大きさのことを考えなくてはいけない。
いくら高価でいいものをお肌に塗ったとしても、もしその成分の粒子が大きければ、浸透せず肌の上に留まっているだけ。
であれば、特に安いものも高いものも、結局は関係なくなってきてしまう…
というわけで。
もし、お肌のコンディションを向上させたいのであれば、浸透率にこだわったお化粧品を選ぶといいでしょう。
最近の化学は進歩していて、コラーゲンやヒアルロン酸など、粒子が大きくて本来お肌に浸透することは不可能だと言われている成分も、
特殊な加工で容易に浸透できるようにもなっています。
同じ成分でできているお化粧品でも、その点で効果に差が現れてきます。
是非、お化粧品選びのポイントのひとつにしてみてください。