ヨモギの優れた抗炎症・鎮静効果
ヨモギは野原に生えているのを見かけたり、ヨモギ餅などとして、みなさんに馴染みのある葉っぱですね。
そのほかにもお化粧品の原料として使用されていたり、お灸の原料にもなっていたりしています。
雑草として馴染み深いヨモギですが、実は食べたり飲んだり塗ったり…など内側からも外側からも、体に優しい成分なのです。
今回は、ヨモギをスキンケアの部分でフォーカスしてご紹介していきたいと思います。
お灸の原料となっているヨモギですが、私が鍼灸学生だった頃、学校の先生が『もぐさ(お灸)をネットに入れてお風呂に入れると、アトピー性皮膚炎の人に効果がある』といっていたのを、今でも覚えています。
当時は何も考えずにそれを聞いていましたが、それは、ヨモギの抗炎症作用(炎症を抑える作用)によるものの効果によるもののようです。
アトピーだけではなく、蕁麻疹などの皮膚病の治療薬としても古くから利用されています。
実際にヨモギの成分は、炎症の原因酵素の産生を阻止する働きがあります。
また、それに伴うヒアルロン酸(保湿成分)の破壊をも阻止することができます。
このように、きちんと生体科学的にも認められている成分です。
あわせて、ヨモギには鎮静効果もあります。実際にお灸治療はその熱刺激だけではなく、ヨモギ自体の鎮静効果も期待したものです。
さらに、優れた殺菌作用もあり、昔では切り傷の殺菌としても利用されていたようです。
ニキビのケアとしても効果を発揮します。
余談ですが、漢方薬としての服用は、主に婦人科系の疾患に処方されます。血の巡りをよくし、冷えを散らして体を温める作用があります。
この発想から、ヨモギ蒸しというセラピーが普及したのでしょう。
このように、ヨモギはただの雑草ではないことがお分り頂けるかと思います。
自然のもの、且つ昔から親しまれてきたものですので、ナチュラルな成分として信用できますね。
是非あなたの生活にも、ヨモギを取り入れてみてはいかがでしょうか?