【五臓と口】口周りのトラブル

            

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口は、言葉を話して他人とコミュニケーションをとったり、食べ物を体内に取り込む為に必要な消化器官の入り口の役割があります。

どちらも生きていく上で非常に重要なはたらきですね。

ですが、この口からも喋ったり食べたりする以外に、いろいろな体調の情報を読み取ることができます。

今回からは口からわかる、五臓の調子についてお話ししていきたいと思います。

 

 

contents

 

 

口周りに起こりやすいトラブルとは?

 

口周りのトラブル、思い起こすと結構思いつく方も多いのではないでしょうか?

食べたり喋ったりするときに痛みがあるものや、女性は口元のメーキャップとして、口紅やリップグロスをしますので、その際に口元のトラブルに気付くこともあるでしょう。

 

基本的に、口元に現れるトラブルは、胃腸の調子をそのままダイレクトに表しています。

口は胃腸に繋がる入り口です。

その胃腸に何らかのトラブルがあると、口の中や周りにも変化が現れてきます。

具体的に例を挙げていきましょう。




胃が荒れているサイン:口角炎

 

口角炎って、ふとしたときにできますよね。

そして、なかなか痛くて治りづらい…。

この口角炎は、正に胃腸の不調を表しています。

どう不調なのかと言うと、胃腸がオーバーヒートしているような状態ですね。ようは食べ過ぎです。

東洋医学で考えると、炎症は基本的にを伴います。

気を補う為に飲食からの栄気は重要なエネルギー源ですが、食べ過ぎとなるとこれは問題です。

外食が続いたり、暴飲暴食をしていたり、辛いものを食べ過ぎたりしていませんか?

胃腸に負担がかかると熱がこもり、それが口まで上がってきて口角炎として『胃がオーバーヒートだよ!』と教えてくれているわけです。

 

現代医学的に考えると、皮膚の状態が弱くなっていたり、傷がついたところから感染が起こり、炎症が生じることで起ると言われています。

口角炎の原因の一つに、ビタミン不足も挙げられます。(B2,6)

もともとの摂取不足はもちろん、胃腸障害があったり、アルコールの飲み過ぎなどで胃からのビタミンの吸収が衰えることも原因となります。

 

胃腸が悪い=口角炎、という東洋医学の先見にあっぱれです。


 

甘いもの脂っこいものの食べ過ぎ:口周りのにきび

 

にきびでも口周りにできるものは、胃腸のトラブルを考えます。

口角炎と異なるのは、ニキビの場合は胃に湿が溜まっている場合に起こります。

口角炎の場合は、水分をも蒸発させてしまうような熱のため、切れたりなどの乾燥した炎症を伴います。

ニキビの場合は、内容物が脂ですから、胃に湿邪があると考えます。

湿邪とは、わかりやすく言うと水分の停滞、むくみです。

そこに熱が加わることで、ニキビのような炎症を伴ったスキントラブルが生じます。

 

原因としては口角炎同様に、食べ過ぎによる胃腸のトラブルが挙げられますが、この場合は甘いものや脂っこいものなど、湿の性格を持つ食べ物を食べ過ぎた場合に起ることが多いです。



 

ストレスや疲れから:唇の乾燥

 

唇は、体外に突出している消化器粘膜の一部。

胃粘膜から食道粘膜、口腔粘膜と続き、それは唇へと繋がっています。

そう考えると、唇の不調も胃腸内部の調子を表していると考えるのは容易なことでしょう。

唇の乾燥は、口角炎と同じく体内に熱があることを表します。

口角炎と異なり、まだ炎症を伴っていない状態ですので、同じ熱でも唇の乾燥の場合は、まだそこまで重篤なものではないと考えます。

 

五臓と六腑は表裏の関係にあり、五臓は表、六腑は裏と考えています。

五臓の脾と六腑の胃は表裏の関係にあり、それぞれが助け合って口から摂取された食物を吸収、エネルギーを産生しています。

そこで万が一脾胃に失調が生じた場合は、まずは表にある脾が調子が悪くなり、最終的に裏にある胃が調子が悪くなる。

何が言いたいかと言うと、唇の乾燥は、まだ失調が胃まで到達していない、脾での失調であるということ。

脾にある冷やすエネルギーである陰気が何らかの原因で弱まり、相対的に熱エネルギーが旺盛になって、唇の乾燥を生じているケースが考えられます。

この場合は、ストレスや生活習慣の乱れ、睡眠不足などの体への無理がたたって生じていることが多いです。




 

口周りのトラブルの改善方法は?

 

同じような口周りのトラブルでも、その原因となっているものが全く異なります。

まずはそれぞれが原因となっている生活習慣を正すことを先決とします。



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口角炎:胃の熱を冷ましましょう

 

まずは、食生活を見直してみましょう

食べ過ぎたり、飲み過ぎたりしていませんか?

辛いものを食べ過ぎたりしていませんか?

食事の内容や量を、今一度見直してみましょう。

また、食事の際にはゆっくりたくさん噛むようにしましょう。

それだけで胃の消化への負担を減らすことができます。

 

ビタミンB2、6の摂取も心がけるとよいでしょう。

食べ物からですと、鶏肉や豚、レバー、かつお、うなぎ、ほうれん草などから摂取できます。

 

食養生的には、大根やナス胃の熱を和らげます。

特に大根消化不良を解消する働きが強いのでオススメです。

現代の研究からも、大根にはさまざまな消化酵素を含んでおり、胃腸の働きを整える作用があるそうです。



 

口周りのにきび:まずは食生活を見直して

 

こちらもまずは、食生活から見直してみましょう

食べ過ぎを正すのはもちろん、特に脂っこいものや甘いものの過食は控えましょう。

身体に湿が溜まっている状態ですので、積極的に運動をして汗をかいて水分の滞りも解消させていきましょう。

 

食養生としては、何かを食べると言うよりは食べ過ぎているものをやめることが先決です。

この場合のケースは、チョコレートやナッツ類、スナック菓子、揚げ物などを食べ過ぎている場合が多いです。

胃が疲れていると感じるならば、口角炎同様に胃熱を鎮める大根がオススメです。

様々な食事に合う大根おろしを積極的に摂ると良いでしょう。



 

唇の乾燥:リップケアと疲労回復を

 

まずはリップクリームなどで保護保湿を

女性は唇が荒れていたら台無し…!(今や男性もガサガサの唇ではモテませんね笑)

外気などにも左右されやすいので、リップクリームは年中こまめにつける癖をつけると良いでしょう。

私(ぶり子)もリップは欠かしません。

いつも持ち歩くバッグ、家、店のデスク、いつでもどこでも手に届くところに置いています。

夜用のリップも。

こちら、spa Bricoにも置いてあります。(オススメです!)

 

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こちらのケースは、ストレスや疲労からきていることが多いです。

仕事や家事など、忙しくて体がヒートアップしてしまったりしていませんか?

まずはリラックスする時間を意識的に設けるようにしましょう。

 

食べ物としては、びわがオススメです。

食養生としてのびわは、皮膚や粘膜を潤す作用があり、また胃の機能を回復させる作用もあります。

陰虚の症状として微熱やほてりがありますが、びわはこの熱を冷ます涼性の食べ物に属されます。

これから暑気あたりになりやすい時期ですが、びわはこの時期にもってこいの果物といえるでしょう。

 

 

 

さいごに

 

仲の良い仲間と素敵な時間を過ごすには、美味しい食事やお酒が不可欠!

ですが、あまりにも暴飲暴食となると、胃腸の不調に容易に繋がります。

口周りにトラブルが現れる前に、まずは日頃から食べ過ぎ飲み過ぎに注意し、適度な運動でストレスを発散し、しっかりと睡眠をとって、自分の体のコンディションを整えておくことが何よりの予防策でしょう。

 

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【 胃腸のトラブル、口周りのニキビ等のお悩みはこちら… 】

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【五臓と目】ドライアイ

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パソコンやスマートフォンを使うことが当たり前となった最近。

仕事でも趣味でも、ブルーライトとは無縁の生活を送ることが難しい世の中になりました。。

便利になった代償として、ドライアイに悩まされている人は多いのではないでしょうか?

 

 

 

ドライアイの症状とは?

 

目は粘膜でできています。本来であれば、適度な潤いがあるのですが、目を酷使することで水分が不足し、目がかすんだりしょぼしょぼしたりなどの症状が現れます。

こういった目の不調をドライアイといいます。

人間の生理的な動作として、目は一定の間隔で瞬きをするものです。

瞬きをすることで、涙腺が刺激されて目の潤いを保つことができるのですが、画面を凝視し熱中してしまうと、瞬きをすることを忘れてしまうのですよね。

その結果、眼球が乾いてドライアイになってしまう、というわけです。

 

目の水分不足ということで、眼科では点眼薬を処方されるでしょう。

ですが、点眼薬だけではなかなか症状が改善しない人も多いのが事実。

実は、ドライアイの根本的な原因は、パソコンやスマートフォンのせいだけだとは言い切れないのです。



 

東洋医学で考えるドライアイ

 

 東洋医学的な思想で考えると、目は五臓肝血によって養われています。

この肝が不調を起こしていると、それが目の不調として現れてくるのですが、ドライアイの場合の肝の不調は、大きく3つに分けることができます。



肝血の不足が原因のドライアイ

 

まず一つ目に、肝血の不足が原因の場合。

肝では血を蔵しているわけですが、この血が不足することでドライアイが生じます。

女性の場合、月経血が少なくなったり、顔色や唇の色が薄い、不眠や手足のしびれなどの症状がある場合、肝血虚のドライアイを疑います。

女性の場合、毎月の月経があるので、男性と比較しても血虚になりやすい傾向があります。

また、脾胃から十分な栄養が吸収できなかったり、大怪我などで大量の出血があった場合にも、血虚になります。

ドライアイと合わせて、かすみ目やまぶたの痙攣なども、症状として出ることがあります。



陰虚によるドライアイ

 

二つ目に、陰虚によるドライアイ。

体は、温めるエネルギーと冷やすエネルギーが上手な均衡を保って、適度な体温を調整しています。

陰虚とは、冷やすエネルギーが不足していることで、相対的に熱エネルギーの割合が多くなっている状態のことをいいます。

陰虚の症状として代表的なものは、のぼせやほてり、夜に手足がほてったり、寝汗が多く、寝つきが悪いなどの症状があります。

ストレスや辛いものなどの食べ過ぎが原因として考えられます。

 

 

肝火上亢が原因のドライアイ

 

三つ目は、肝火が上亢していることが原因のドライアイ。

肝火上亢とは、肝がオーバーヒートしてしまっているタイプです。

陰虚の場合は、冷やすエネルギーが不足することで相対的に生じている熱でしたが、肝火上亢タイプは、温めるエネルギーが過剰になって生じている熱です。

このタイプは、とにかくストレス過多が原因となっていることが多く、せっかちで頑張りすぎてしまう人に多く見られます。

この場合、ドライアイだけではなく目の充血も見られ、常にイライラしていたり、怒りっぽい、などの症状も現れます。




ドライアイに効く薬膳とは

 

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肝血不足にオススメの薬膳

 

血を補う作用のある食物を重点的に食べるとよいでしょう。

 

黒米、人参、ほうれん草、落花生、棗(なつめ)、ぶどう、黒きくらげ、牛豚鶏レバー、牛肉、豚肉、羊肉

 

黒い色をした食べ物が、基本的に血を補うと言われています。

なかでも特にオススメは、棗(なつめ)です。別名デーツともいいます。

中国では黄河の流域で古くから栽培され、今日でも身近な食べ物となっています。

対して日本ではあまりメジャーではありませんが、たまにドライフルーツとして見かけることがあるかもしれません。

棗は貧血によく、胃腸を丈夫にするといわれています。また、東洋では精神を安定させる効果もあるようです。

現代の研究でも、免疫細胞の働きを高める働きがあり、抗アレルギー作用も期待されています。




陰虚にオススメの薬膳

 

陰を補う作用のある食物を重点的に食べるとよいでしょう。

 

小松菜、アスパラガス、黒豆、松の実、黒きくらげ、貝類、いか、鶏卵、牛乳、豚肉、鴨肉

 

中でもオススメは、きくらげです。

中華料理で馴染みのある黒きくらげです。

黒きくらげは、広葉樹の枯れた気に生えます。(私もこれを書くまで知りませんでした笑)

日本ではあまり馴染みのない、きのこの一種で、食感がクラゲに似ていることから、『きくらげ』と名付けられたそうです。

生のきくらげには毒性があり、干すことで除かれます。生のきくらげは、絶対に食べないように!

 

黒きくらげは、肝に関わる血の不調や、陰虚に適しています。現代の研究でも、抗菌作用や抗がん作用、動脈硬化の予防などに効果が期待されています。

 

 

肝火上亢にオススメの薬膳

 

肝火を沈める作用のある食物を重点的に食べるとよいでしょう。

 

白菜、セロリ、とまと、胡瓜、苦瓜、豆腐、かに、緑豆、粟、茶葉、ジュンサイしじみ

 

白菜もおすすめですが、ここでは美容でも注目されているトマトをご紹介します。

とまとは日本でも非常に馴染みのある野菜です。

夏野菜は全般的に火照った体を冷ますはたらきがあり、トマトもまた微寒に属する野菜です。

消化を促進して肝の解毒を助けるので、夏バテにはもってこいの野菜です。

また、肝火が上亢している人にもおすすめです。

現代でも高コレステロール動脈硬化の予防としてや、抗酸化作用を期待して美容目的として摂取している女性も多いようです。このリコピンは、胃がんの原因となるピロリ菌の増殖抑制作用もあり、抗がん作用も期待されています。



まとめ

 

薬膳は薬と異なり、その効果は非常に緩やかではありますが、私たちの体を作るものは食べ物。

日々の小さな気遣いが、自分の体を労わることにも繋がります。

ドライアイに悩んでいる方、ぜひ上記の食材を気にかけて摂取してみてください。

 

 

 

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女性の成長老化は7の倍数

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東洋医学では、女性は7の倍数で成長・発育する、と言われています。

その概念がちょっと面白いので、ご紹介したいと思います。

 

まずは『黄帝内経素問』という、紀元前200年くらいに書かれたといわれている、医学理論書をそのまま転記します。



7歳:腎気がさかんになり、歯が生え替わる。頭髪が長くなる。

14歳:天癸至り、任脈通じ、大衝の脈盛んになり、月経がはじまる。子供をつくることができる。

21歳:腎気平均し、真牙(親知らず)生えて成り、身体が成熟する。

28歳:筋骨堅く強く、頭髪伸び揃い、もっとも充実する。

35歳:手足陽明経脈が衰え、顔の色艶が悪くなり、髪が抜け始める。

42歳:手足の三陽経脈が上部より衰え、顔の色艶が悪くなり、髪に白いものがまじる。

49歳:任脈空虚により、大衝の脈衰え、月経停止し、再び子供を作ることができない。



ちょっと東洋医学用語が入ってきますが、なんとなく言っていることはわかるのではないでしょうか。

女性ホルモンの分泌の変化により、起こる身体の変化が記されています。

その変化は、7の倍数の歳によって変わるとされています。

ちなみに男性は8の倍数です。子供は比較的、男の子より女の子の方が成長が早いですよね。

その成長スピードの差が、この7と8の違いというわけです。

 

上記を簡単に補足します。

腎気とは、生まれ持って持ち合わせている、母から譲り受けた生命エネルギーのようなものをさします。

この腎気は、20歳くらいまで盛んになっていき、21歳でピークを迎え、安定します。

天癸とは、性腺刺激ホルモンのようなもの。性腺刺激ホルモンが分泌され、性ホルモンが分泌されるようになり、初潮を迎えるのが14歳。

女性は28歳が一番身体が充実する時期。

ですがそこをピークに、成長から老化のフェーズに入っていきます。

35歳くらいで、顔の艶が失われ、髪が抜け始めます。昔の医学書ではありますが、かなりストレートに言うな…という印象です。。

42歳で髪に白いものがまじる…ここはなぜかさっきと打って変わって、白髪とストレートに言わないところに若干気遣いを感じます。。

そして49歳で性ホルモンが分泌されなく成り、月経が止まり、妊娠ができなくなります。

 

これは人類皆にあてはまる、成長と老化の過程なのですが…

なんだかこうしてリアルに文章として目の当たりにすると、若干ショッキングでもあったりしますね…。

28歳くらいから、お肌の調子も下り坂…体調も不安定になってくる。

加齢は食い止めることができないけれども、加齢現象は日頃のお手入れや健康管理で、少しでもゆるやかにしたいものですね。。

 

 

 

 

 

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【五臓と目】充血、目の疲れ

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肝臓の調子は、目に現れます。

目の調子が悪ければ、肝臓の調子を疑いましょう。

それは、肝は血を蔵す臓腑であるから。

目はその血によって養われています。

ですので、肝と目のはたらきは、直接リンクしているのです。

 

特に、目が充血している場合。

これは、ダイレクトに肝の不調を現しています。

白目が赤くなっているときは、血行障害が生じているサイン。

特に精神的なストレスが原因となっているものが多いです。

イライラしたり、怒りっぽかったり、緊張しすぎると、肝を痛めます。

肝は、気の流れを整えるはたらきがあり、気の流れは血の流れを促します。

よって気が滞れば、血も滞る。

その結果が、目の充血として現れます。

 

また、目が疲れやすく感じる時も、肝の機能が低下しているサインです。

肝で蔵されている血により、目は正常にはたらくことができます。

肝の血が不足すると、目が疲れやすく感じます。

肝血の不足は、ひとつの原因として睡眠不足が挙げられます。

肝の血は寝ている間に充填されます。

睡眠が不足すると、肝の結が十分に蔵せず、結果として目の不調に繋がります。

 

ストレス社会で働く現代人と肝は大きく関わります。

ストレスを感じた時には、大きく深呼吸して。

肺は肝が過剰に働かないように、制御するはたらきがあります。

自律訓練法としても注目されている呼吸法は、実は東洋医学でも説明できることなんですね。

 

 

 

 

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【五臓と目】貧血

体の血の状態を、一目で判断できる部分をご存知ですか?

それは、まぶたの裏側です。

誰かに『あっかんべー』をしない限り、自分の下まぶたの裏がわって、あんまり見ることがないですよね。

ですが、ここで体の『貧血具合』がわかるのです。

 

通常、このまぶたの裏側は適度な赤色をしています。

粘膜であるこの部分には、たくさんの毛細血管が走っています。

この部分を見たとき、白っぽさ感じるようだと貧血の疑いがあります。

女性は毎月生理がありますから、その前後によっても色味が異なってみえることがあります。

定期的にチェックして、自分の変化を見て見ましょう。

 

東洋医学でいう血が不足している状態を、『血虚』といいます。

その名の通りに血が虚している状態なのですが、これは俗にいう貧血とは若干異なるものです。

血液検査の数値的に貧血と判断されたときには、東洋医学では結構な末期です。

東洋医学では、数値で現されないくらいのものでも血虚と判断されることがよくあります。

 

東洋医学では、血は五臓の脾胃と関係します。

脾胃では、口から食べた食べ物を吸収して気血を生成する臓腑です。

基本的に血虚は、脾胃のはたらきが低下していたり、栄養不足の結果として起こります。

 

立ちくらみやめまい、動悸や息切れ、肌がかさつく、爪がもろい、月経血の減少、生理不順などがあると、血虚を疑います。

 

そういったいろいろな症状からの判断が難しい場合、あっかんべーをすれば一目瞭然、というわけです。

 

 

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【スキンケア】目のくま

前回、東洋医学的に見た目のくまについて、お話しさせて頂きました。

今回は、スキンケアの観点から見たくまについて、お話しさせて頂きます。

 

くまにも、いろいろな種類のものがあることをご存知でしたか?そしてそれぞれ、原因とその色がそれぞれ異なります。

ひとつずつご紹介していきましょう。

 

まずひとつめに、青ぐま。

見た目が青いくまは、下まぶたの皮膚を伸展させても色が消えなく、色が青みがかっているものをいいます。。

この青グマの原因は、血行不良です。前回【五臓と目】くまでお話しした、血行不良からくるくまと、同様のものです。

下まぶたはお顔の中でも皮膚が一段と薄い部分なため、青黒く見て取ることができますが、それは決して目の周りだけが血行不良というわけではありません。

青ぐまが見受けられたら、お顔全体も血行不良だと認識してよいでしょう。

 

血行不良からくる青ぐまのケアは、文字通り血行を促進させてあげることで解消することができます。

目の周りをホットタオルで温めるのが効果的!最近ではホッとアイマスクなども販売しているので、そういったものを利用してもよいでしょう。

また、アイクリームなどを利用して、マッサージするのも良いでしょう。

ただし、目元は非常にデリケートなので、くれぐれも強くこすり過ぎないように!

お顔ばかりのマッサージではなく、全身の血行促進にも注目しましょう。

ウォーキングなどの軽い運動や、ゆっくり湯船に浸かることも大事です。

 

それから、黒ぐま。

これはくまというより、影。

目元は非常に薄い皮膚と眼球を守るための脂肪からなっています。そのため、老化現象が非常にわかりやすい部分。

ようするに、そのくまのように見えている部分は、目元のたるみやむくみでできた、影なんです!

 

老化現象からくる黒ぐまは、そのたるみをストップさせることが最重要!

お顔全体のエイジングケア同様、目元もしっかりケアをしてあげてください。

お肌のたるみは、お肌内部のコラーゲンが不足していることにより起こります。

ケアとしては、そのコラーゲンを強化してあげるようなアイテムを使うと良いでしょう。

レチノールやビタミンCなどがオススメです。

最近では、年齢の出やすい目元ケアのためのアイクリームもよく見かけるようになりました。

少々お値段は張るようですが、十分な効果は期待できそうですね。

 

また、目元のむくみに関しては、塩分の摂取を控えるようにしたり、青ぐま同様に目元を温めたりマッサージをするのがオススメ。

運動をして、汗をかいて水分代謝を促すことも手っ取り早くて良いでしょう。



最後に、茶ぐま。

茶ぐまは色味が茶がかった黒で、皮膚を伸展させても、上を見た状態(正面から顔に光を当てた状態)でも色が消えないという特徴があります。

この茶色の正体は、色素沈着。

要するに、シミやくすみです。

目にアレルギーがあり、目をよく欠いてしまう人、アイシャドウやマスカラなどのメイクオフの際、拭き取り式のクレンジングを使用している人(拭き取りが強い)、最近ではまつ毛の育毛剤の副作用で黒くなっている人も多いです。

これらが原因で起こる茶ぐまは、シミなのでお顔と同様の美白ケアをする必要があります。

また、一度できてしまったシミはなかなか薄くなるまでに時間がかかるので、根気の良いケアが必要です。

ケアとしては、お顔に使用する美白剤(ビタミンCなど)を下まぶたにもしっかり塗るということ。

そして、原因となっている、こするという行為に注意することです。

まつ毛の育毛剤を使用している人は、なるべくまつ毛の根本以外には塗らないように気をつけること、あまりひどい場合には一度使用を中止することも考えた方がいいかもしれません。

 

このように、くまといってもスキンケアの観点からでは、その原因もケアも全く異なります。

あなたの気になるくまは、どのタイプですか?

くまはお顔の印象を一気にネガティブに変えてしまうもの…

正しいケアで、お顔を元気な印象に導きましょう!

 



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【五臓と目】目のくま

目元のお悩みとして、もっとも多いのは『くま』なのかもしれません。

このくまからも、五臓の失調を伺い知ることができます。

 

基本的に、目の下のくまは、血液の滞りを表します。

これを東洋医学では、『瘀血(おけつ)』と呼んでいます。

瘀血が生じる原因には、いくつかあります。

 

まず大きく2つに分けると、血行不良と腎臓の不調とに分けることができます。

また、血行不良のうちでも、気の巡りが悪いことが原因で起こる気滞鬱血(きたいうっけつ)タイプと、暴飲暴食、食べ過ぎから起こる痰湿(たんしつ)があります。

順番にお話ししていきましょう。

 

まず血行不良タイプから。

気滞鬱血タイプのものから起こる血行不良は、根本原因に気の巡りが悪いことからはじまります。(気が巡ることで血もスムーズに流れていくのです)

気の巡りが滞ることを気滞(きたい)といい、多くの原因がストレスによるものです。

また、気が滞りやすいのはもともとの性格にも由来しており、神経質だったり、感情が不安定だったり、イライラ、くよくよしたりしやすい人は、気が滞りやすい体質だと言えるでしょう。

 

気滞から起こるその他の症状として、イライラ、胸や脇の張り、胸苦しさ、腹痛、食欲不振、胸焼け、偏頭痛、刺すような痛み、肌や爪が荒れる、生理不順、生理痛などが挙げられます。

気滞が起こり、それが血の巡りにまで影響を受けると、四肢が冷えたり、お腹が張やすいなどの症状も現れてきます。

 

暴飲暴食や食べ過ぎから起こる痰湿タイプの血行不良は、余計な水分が体内に溜まった状態で、それが引き金となって気血の巡りを阻害するものをいいます。

食事の質や量がきちんと管理できていないことで起こる、成人病。

成人病は、血中のコレステロール値や血糖値、中性脂肪が上がっている状態。

これを通称、ドロドロ血といいますが、まさにこれが血行不良の状態。

西洋医学が発達する前の時代からも、こういった思想があったと思うと、やはり東洋医学ってすごいです。

 

それから、腎臓の不調から起こるタイプのもの。

腎臓は、体内の老廃物をろ過し排泄するはたらきがあります。このはたらきが失調すると、尿毒症症状として、皮膚が黒っぽくなってきます。

まず皮膚が一番薄い下まぶたの部分から症状が出、それから全身に広がるのが特徴です。

これは現代医学的な見解ですが、東洋医学でも『腎が失調すると顔が黒くなる』と言われています。

下まぶただけではなく、顔が全体的に黒っぽくなってきたら、腎臓病に要注意!


あなたのくまは、どのタイプにあてはまりそうでしょうか?

参考にして見てください!

 

 

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